先日、ある試合を見た時の話である。
その試合でスポーツのみならず様々な実社会の場面でも見かけるある様相を見た。それを評してこの表題となった。
その試合は結果的に見れば大変荒れて試合中にも試合後に退場者が出た。試合の様子をお話しするには切りが無い。時系列を隈なく追ってもその場のニュアンスはうまく伝わらないであろう。“ある様相”の場面の話だけしよう。
それは相手ペナルティエリア20m(ゴールまで35〜36m)位のところで縦パスを受けようとした選手がオフサイドオフサイドの判定を受けそうな場面のことである。縦パスは結果的にその縦へ走り込んだ選手に寸前で通らなかった。明らかにその選手は故意にボールに関わろうとしていたし副審はバタバタと音を鳴らしオフサイドシグナルを上げていた。私が見た限りではパスが放たれた瞬間にオフサイドポジションに選手がいたのは間違いなく、しかもその局面は1対1の状況でありディフェンダーにとっては少々不利な体勢で際どい瞬間だったのは間違いない。オフサイドの判定が下されてもおかしくない状況だった。しかしオフサイドにはならずゲームは流れていた。
実はこのプレーは副審がいるサイドとは逆のサイド(攻めているチームの左サイド、守っているチームにとっては右サイド)での出来事であり、主審は副審の旗(オフサイドシグナル)に気付いていなかった。どうだろう、時間にすれば4〜5秒くらいだろうか・・・、しかし4〜5秒はサッカーの試合ではかなり長い時間と言える。副審は旗を振り続け主審が気付くまで下ろそうとはしなかった。ところがゲームは停められることはなく流れ続け、間の悪いことにそのままボールを奪ったチームが数秒後に得点を決めてしまったのである。ゲームが流れ続けるのを見て旗を上げていた副審は5秒後にはゲームに戻り新たなオフサイドラインのキープに努め正しいポジションに付き直していた。
失点したチームは収まらない。「さっきオフサイドの旗が上がってたやんか!」「なんでオフサイドをとらへんねん(怒)」「副審、旗上げたままじっとしといてよ。(泣)」と審判団に詰め寄りこそはしないものの抗議にも泣きにも聞こえるセリフを吐いていた。
こういった場面はひょっとしたらサッカーの試合、身近にありがちな話ではないだろうか?