アルフレッド・ガルスティアン氏が来神2004-03-30

3月21日(日)クーバー・フットボールパーク神戸で、クーバー・コーチングインターナショナルディレクターのアルフレッド・ガルスティアン氏を迎え、神戸市サッカー協会指導者講習会が行われました。

参加者は総勢140名近くになり、遠い都市では和歌山県の海南市から参加していただきました。


神戸市サッカー協会指導者講習会が3月21日クーバー・フットボールパーク神戸で行われ138名が参加、講師にクーバー・コーチングインターナショナルディレクターのアルフレッド・ガルスティアン氏を迎え「クーバー・コーチング・メソッドの紹介」「練習メニューのプランとその実践」について講義と実践を行った。

アルフレッド氏はまず6-12歳年代の練習を考える上で技術や体力のレベル差によりコーチがどのような練習を行うかを決めることが難しいことを指摘、その中でも「プレーヤーの技術レベルの向上」と「楽しみを持ってプレーする」ことを目的としてトレーニングを行わなければならないと説明した。さらにこの年代にはあまり多くの説明を行うのではなく、「シンプル(簡単)」「ショート(短く)」「クリアー(明確)」をキーワードに伝えることが大切だと話した。

実践では参加者がいくつかのグループに分かれ、練習のモデルセッションをトピックごとに体験しながらトレーニングを行った。今回はクーバー・コーチングのカリキュラム『プレーヤー育成ピラミッド』の中から、「ボールマスタリー」(ボールコントロール、コーディネーション、柔軟性を向上させるための反復トレーニング),「スピード」(フィジカル面とメンタル面),「1対1の攻撃」,「レシーブとパス」,「グループプレイ」を用い、練習の一連の流れを紹介して頂いた。参加者は練習目的にあったオーガナイズをレベルに応じて変化させていくアルフレッドの指導実践を見て多くのことを学んだ。アルフレッド氏は予定時間を大幅に延長して熱く講習を行ってくれた。彼のその熱意はきっと参加者に伝わったことであろう。

アルフレッド氏はコーチの資質として「コーチは多くの練習メニューを持っているだけでは不十分であり、また子供たちの問題を発見するだけでも不十分である。コーチはその問題点を見つけそれを解決することこそが大切な仕事であり、このためにコミュニケーション能力を高めることが必要である」と語った。(技術委員会指導者養成部長天野泰男)

【アルフレッド・ガルスティアン氏】

クーバー・コーチング・インターナショナルディレクター。
世界的に活動しているクーバー・コーチングのトップコーチ。
フランスをはじめ各国サッカー協会でテクニカルコーチとして活躍。
レアル・マドリッド、バイエルン・ミュンヘン、ACミラン、アーセナル、リバプール等、世界の有名クラブのユース育成インストラクターとして活動。
世界中の活動が認められ、F.I.F.Aより推薦状を受け取っている。