まとちかサッカー日記 :のじぎく国体2006-10-10

2006年10月

皆さん、こんにちは。夏の暑さが一気に抜け、ずいぶんと寒くなりました。昼間は暖かいときがありますが、朝、夜は冷え込み、私の周りでも体調を崩す人がいます。皆さんも体調には気をつけてください。

さて、何年も前から準備されてきた「のじぎく国体」があっという間に終わりました。
今年は地元開催県ということで、私はまだ審判2級ですが、参加させていただくことができました。

本大会の開会式がユニバー記念競技場で華々しく行われた9月30日(土)、私たち審判員は三木防災公園に移動し、体力テストを行いました。

12分間走、50m走、200m走を測定し、規定に達しなければ参加できなくなります。走れないことはないだろうと思っていても、そういったプレッシャーで少し緊張しました。

12分間走は、まだまだ距離の記録を伸ばさなければいけませんが、自己ベストが出てよかったです。がんばって走った分、明日からの試合で疲れが残らないように、ゆっくりスチレッチを行い、宿泊場に戻りました。この日の夜は、審判員全員で研修と大会の要項の確認などを行い、1日目が終わりました。2日目から試合が始まりましたが、成年女子の試合は1日遅れで始まるので、この日は少年と成年男子の会場にわかれました。私は少年の試合の第4の審判員に割り当てていただき、アスパ五色の会場に行ってきました。

第4の審判員ってあまり仕事がなく、真ん中で座ってるので「楽(らく)」って思われている方いませんか?私はけっこう、この第4の審判員が苦手です。ベンチコントロールといって、両ベンチのスタッフ、控えの選手がベンチでのルールを守っているかを見たり、交代選手の手続き、ロスタイムの表示、負傷者が出たときに主審の合図でタンカを誘導したり、試合で何か起こってないかチェックしたりなど、どこにも目を離せず緊張感がはしります。もちろん主審や副審は大変ですが、あまり動けない分、緊張感が増したりします。

そんな第4の審判に当たっていた試合も無事終わりました。夜は全員で、各会場での報告会を行いました。

試合2日目からは成年女子の試合も始まり、女子の審判員は加古川と日岡山のグランドにわかれました。女子の試合の1日目は、4試合行われるため、1試合目の開始時間が早く、1試合目に割り当たっている審判員は、加古川のホテルに移動して前泊しました。私もその中に入っていて、夜の報告会が終わるとすぐに、みんなで大きな荷物を持って移動し、次の日に備えました。

成年女子はLリーグの選手が主体の県代表チームが多くて、見慣れた顔ぶれもあったので落ち着いた空気でした。ただ副審が2試合当たっていたので、試合と試合の間に自分なりに休んで調整をしました。

予定ではこの日で私は任務が終わり、帰ることになっていたのですが、もう1日試合の割り当てをいただけることになり、急遽もう1日残ることができました。国体に参加できる機会はそうあるものではないし、たくさんの審判員の人と過ごせるときなので、少しでも長くいてなかなか会うことのできない女子1級の方や、その他の1級の方と一緒にいていろんな話ができてよかったです。こうして開催県の兵庫は、少年3位、成年男子4位、成年女子3位と開催県のプレッシャーの中、選手たちもがんばって、無事終わることができました。

10月14日(土)には、のじぎく障害者大会が始まり、こちらの大会も参加させていただきました。最終日の3位決定戦の主審をやらせていただくことになったのですが、障害者とは思えない選手の元気な動きや試合内容のレベルの高さをみていたので、決定戦の主審に少しプレッシャーがありました。しかし、試合が始まってからの選手のフェアーで一生懸命戦う選手の中で私もとても気持ちのいい試合ができました。障害を感じないほどの思い切ったプレーでこちらが勇気をもらえるような大会だったと思います。試合が終わってからも、負けた方のチームの選手が「いい試合ができました」と話しかけてくれたとき、ほんとうにうれしかったです。

私は、こののじぎく国体でサッカーの競技しか関わってないし、他の競技を見る機会もなかったですが、サッカーだけでなくその他多くの競技の本大会、障害者大会でたくさんのドラマがあったと思います。選手、チームのスタッフをはじめ、会場のたくさんのスタッフや会場に応援にきてくれたたくさんの人たちでできたのじぎく国体は長いようで、あっという間に終わりましたが、とてもいい大会になったのではないでしょうか?これが次へとつながっていけばいいなと思います。